1.役職と等級の違い
役職は組織における立場や役割を示します。役職上位者から下位者に向けて指示・命令が行われ、それに沿って組織が動くこととなます。
そのため、役職者の指示・命令は絶対であり、その分役職者の責任も重要となります。 一方で、等級は人事制度の骨格にあたる重要な部分であり、能力、職務、役割など一定の基準を設けて、社員の階層分けを行うとともに、会社が期待する社員の成長のステップを示すものです。
2.役職と等級の関係性を明確にする
人事と経営を一体化させていくためにも、等級制度と役職の関係を明確にしておくことが必要です。等級制度を設計する際には、機能別組織、事業部制など経営戦略から導き出される組織のあり方や、指揮命令系統の整備から一部の役職の廃止や役職の新設が必要になることもあるでしょう。
等級制度の設計にあたっては、このような点も考慮しながら等級数、等級定義を決定していきます。
職能資格制度の概念図、職務役割等級制度の概念図