毎月の給料は、労働者の生活のために欠かせないものとみなされています。しかし、賞与は毎月の賃金のように、必ず支給しなければならないものではなく、支給要件や支給時期、算定方法等は、原則として会社が自由に決めることができます。
会社の業績、各従業員の勤務期間や勤務成績に一定の基準を設けて、「基準に達しない場合は賞与を支給しない」と定めることも可能です。したがって、就業規則、賃金規定などに、賞与の支給に関する具体的な定めがなければ、会社には支給の義務はありません。
賞与を支払うことが決まっているのであれば、就業規則に支給方法、支給時期、支給対象者などをルール化することをおすすめします。原則として、会社が自由に決められる賞与ですが、あやふやにいておくとトラブルの原因になるので注意が必要です。