通常、昇給の評価ランクはS、A、B、C、Dの5段階を設定し、人事評価結果の分布はA評価20%、B評価60%、C評価20%のいわゆる「262の法則」に近い結果となります。
昇給の場合は、1回の昇給金額は数千円、多くても1万円程度であるため、評価ランクを細かくしても大きな金額差が生じませんが、賞与は1回あたりの支給額が数十万円、多い場合は100万円を超えることもあります。
そのため、60%の社員が入るBランクをさらに細分化して、評価結果に応じてメリハリをつけることにより、自分の評価に対する社員の意識を高めていくことにつなげる効果が期待できます。
このような理由から、当社では賞与評価のランクは7段階とすることを提案しているのです。なお、賞与の金額が多くない企業では、評価格差もあまり大きくならないことから、昇給評価と同様の5段階評価とすることが望ましいと言えます。