1.行動に焦点をおく
例えば、「おまえ暗いんだよ、もっと元気よくやれよ。」という言い方と、「うつむいていることが多いぞ。もっと顎をあげろ。声が小さいから、意識して大きくしゃべったらどうだ」という言い方の違いにお気づきになったでしょうか?
前者は印象(イメージ)を述べており、後者は具体的な行動に焦点を当てています。当然後者の方が分かりやすいと言えます。ですから、印象やイメージという漠然としたことは使わず、具体的な行動について述べることです。
2.データに基づいて的確に
例えば、「ミーティングでの発言が少ないぞ」よりも「2時間の会議で発言が2回しかなかった。一番多い鈴木は16回発言している。君ら課長の発言の平均は9回だ。せめて5~6回ぐらい発言して若い奴を引っ張っていってほしい」など、データや数字で示せばかなり納得感があり、また目標を設定が具体的になります。
3.感じを込める
自分が今どう思っているのか、どうなって欲しいのか「感じを込める」ということです。淡々と話していても部下には気持ちが伝わりません。
4.タイミング良く
一般に言うなら早い方が効果的です。今度言おう、明日言おう、ではなく気づいたら直ぐに言うことです。時間が経ってから「あの時こうだった、ああだった」と言っても、言われた側は忘れてしまっており、「何で今さら。その時に言ってくれればいいのに」と思います。
5.援助的に行う
言うときは、自分の感情をぶつけては駄目です。ぶつけるとは、「投げ捨て」「荷下ろし」のことです。
怒りにまかせてしまったり、自分が耐えきれなくなって言う「感情的な叱咤」は信頼感を損ないます。 あくまでも部下を援助する、育てるつもりで行って下さい。