リーダーに求められる「意識面」を構成する能力要件
1.使命感
リーダーのリーダーたるゆえんは、目標を必達することです。しかし、そこに向けての推進力は人によって大きく異なります。そこで重要になるのが、使命感です。使命感とは、役割意識や執着心をいいます。使命感が強ければ強いほど、目標に対する執着や粘りがでてきます。 使命感は、本来的な性格にも大いに影響されますが、責任の付与の範囲や目的意識を高めることによって、格段に醸成します。
2.モチベーション
モチベーションとは、目標必達に向けて当人が覚悟したときの気持ちの持ちようをいいます。これには、自立性や主体性が大きく影響しており、与えられた目標が押し付けであるか、自身が納得したものであるかで大きく変わっています。
3.メンタリティー
メンタリティーとは、ここ一番の勝負強さのことです。同じような力量であったとしても、プレッシャーがかかる「ここぞ」という重要な場面で70%程度の力しか発揮できない人と、100%以上の力を出せる人がいます。あるいは、新規や困難な状況に陥るとつい引いてしまう人とそれに立ち向かう精神的な強さを備えている人がいます。
また、何事に関しても否定的に考える人と肯定的に考える人がいます。当然、業績や成果を上げる確率が高いのは後者となります。 誰でも、ここ一番では緊張しますが、一呼吸を置いて緊張状態の自分を冷静に見つめる余裕を持つことが大切です。
最も重要なのは、リーダーは常に周りから見られていることを自覚しなければならないということです。スキを見せてはいけないということです。たとえ見せかけであったとしても、周囲に対して、力強い姿勢や毅然とした態度を示さなければなりません。
参考:篠田泰和著「管理者養成マニュアル」