ビジネスにおける成果を出すことが目的とされ、従業員のやる気を引き出し、経営計画に基づいた組織の目標達成に貢献することが、ビジネスコーチングの大きな目的や効果と言えるでしょう。
1.組織の業務向上を目的としたビジネスコーチング
企業や組織におけるパーソナル(1対1)コーチングの目的は、上司と部下との間の信頼関係をつくり、部下の自発的な行動を促すことにありました。しかしながら、それだけでは必ずしも組織の成功や業績の向上には至らないケースも起きています。
チームや組織が真の意味で業績を向上させるためには、組織の構成員の貢献意欲が強く、安定的で、共通目的が環境に適合しており、組織内のコミュニケーションも十分であることが必要です。 「よい組織」作りを行い、組織を目標に向かって大胆にシフトさせ、組織の継続的な成長を促すためのビジネススキルが『ビジネスコーチング』なのです。
コーチングは組織力アップの基礎
2.パーソナルコーチングとビジネスコーチングの違い
- 目的
パーソナルコーチングは個人の問題解決が目的であるのに対し、ビジネスコーチングは組織の活性化を通じた企業業績向上が目的です。 - 対象
パーソナルコーチングは個人を対象にしているのに対し、ビジネスコーチングは組織、特に上司が管轄する組織を対象にしています。 - テーマ
パーソナルコーチングは個人の成果がテーマであるのに対し、ビジネスコーチングは組織の成果がテーマです。 - スキル
パーソナルコーチングは個人対個人であるため、コミュニケーションスキルが必要であるのに対し、ビジネスコーチングはそのコミュニケーションスキルに加えてビジネススキルが必要となります。 - 手法
パーソナルコーチングがその場で答えを出させるための一連の手法であるのに対し、ビジネスコーチングはそれを組織で共有するための手法が加わります。