1.人材育成の観点から推奨する人事評価制度
職能型の人事評価項目と目標管理制度の組み合わせは、仕事の結果に対する評価を行ない、その結果を導き出す要因を、仕事に対する取り組みの姿勢と能力という視点に分解することによって、人材育成に非常に役立つと考えるからです。
製造業、建設業に代表されるような技術系の企業においては、職能型の人事評価項目と職務基準の組み合わせを推奨しています。
管理職については目標管理制度を導入するなど、階層によって組み合わせを変えるという方法もあります。
これまで職能型の人事評価を行なってきた企業では、コンピテンシー評価の導入を進める例も増えており、弊社でその導入支援を行うことも多くなっています。
2.コンピテンシー評価導入の注意点
ただし、前述のとおり、コンピテンシー要素には人事評価に適さないものも含まれ、社員が見る際に体系的で分かりやすい分類にする工夫なども必要になります。
そのため、コンピテンシーによる人事評価表を作成する場合は、専門家である人事コンサルタントの活用を強くお勧めします。