Q.能力主義の人事評価制度の概要を教えてください

能力主義の人事評価制度の概要を教えてください

能力主義=従来の職能資格制度では、情意評価、成績評価、能力評価の3区分で人事評価が構成されていました。この根底には、次のような考え方があります。

仕事の結果(成績)= 仕事に対する姿勢(情意)×能力

つまり、仕事の結果は、姿勢と能力によって決まるとする考え方です。これは非常に理にかなっており、人材育成やコーチングの際においても同様のロジックが用いられています。

仕事で成果を挙げた場合、その要因が責任感(情意)にあったのか、豊富な知識(能力)にあったのか、あるいはその両方なのか、など結果と要因を分解することにより、育成点を明確にして、人材育成を進めることにつなげていきます。

職能型人事評価を構成する要素の基本形は以下のとおりですが、実際はこの項目に縛られることなく、自社に合った項目を採用することが重要です。

職能型人事評価を構成する項目
階層情意評価成績評価能力評価
管理職経営意識
責任性
協調性
積極性
仕事の量
仕事の質
管理・統率・調整
知識・技能
決断力
開発力
捗外力
指導職規律性
責任性
協調性
積極性
仕事の量
仕事の質
指導・育成・監督
知識・技能
判断力
企画力
折衝力
一般職規律性
責任性
協調性
積極性
仕事の量
仕事の質
知識・技能
理解力
創意工夫力
表現力
参考:「職能資格制度」楠田 丘(著)