1.公正な人事評価を阻害する評価エラー
人事評価者も人間であり個人の価値観や考え方の違いによって評価結果が左右されることがあります。これを評価エラーといいます。
人事評価においては、評価の公正性を確保するための評価エラーは防がなければなりません。
この評価エラーを防ぐためには、人事評価者に対して定期的(少なくとも年1回以上)に人事評価者研修を行う必要があります。
研修において、自社が社員に求める評価基準の確認や達成度に応じた評価点数の付け方について学びます。
研修では、社内事例を用いて参加者同士が評価結果や指導方法などについてもデッスカッションを行い、意見交換を通じて自社の人事評価制度の理解を深めることをお勧めします。
2.評価エラーの種類と防止策
人事評価エラーの種類、および防止策については以下のとおりです。
評価エラー | 防止策 |
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ハロー効果 | 偏見や思いつきで評価せずに、事実に基づいて評価を行う |
中心化傾向 | ことなかれ主義でなく、事実を正確に捉えて自信を持って評価を行う |
寛大化傾向 | 部下との良好な関係を壊したくない、自分ができていないことを理由にして評価を甘くしない。 |
極端化傾向 | 事実をしっかり捉えて評価する。恣意的に評価をばらつかせない。 |
対比誤差 | 誰かと比べて評価しない(部下同士、自分と部下など) |