1.複数の評価者による人事評価の効果
人事評価は人が人を評価するものですので、どうしても主観が入る可能性があります。
そのため、主観を極力排除して公正な人事評価を担保するためには、複数の目で評価を行なうことも必要なため、一次評価者、二次評価者を設定することが望ましいと言えます。
ただし、中小企業において部門によっては一次、または二次評価者が不在のケースも発生します。その場合は人事評価体制の規則によらず、臨機応変に対応する必要があります。
人事評価体制の例
被評価者 | 一次評価者 | 二次評価者 | 最終決定 |
---|---|---|---|
部長 | 担当役員 | 役員会 | |
次長 | 部長 | 担当役員 | |
課長 | 次長・部長 | 担当役員 | |
主任 | 課長 | 次長・部長 | 人事評価委員会 |
非役職者 | 課長 | 次長・部長 |
2.公正・公平な評価のために必要なこと
また、公正な人事評価を行うためには、複数の上司が評価することも重要ですが、いくら複数の上司が評価をしても、上司が人事評価について曖昧な知識のまま評価をしてしまっては、結局評価結果を見た部下の不平不満につながる結果となります。そのため、上司が評価要素や評価基準をきちんと理解すること、部下の職務行動や事実から評価することが重要です。