Q.目標管理制度のメリット・デメリットを教えてください

目標管理制度のメリット・デメリットを教えてください

目標管理制度は、しっかりとした制度のもと、本人の自発性を引き出すというメリットがあります。一方でデメリットは、運用面が難しいことです。

1.目標管理制度を導入するメリット

「全社目標」「部門目標」が明確になっていること、業績責任を明確にできるような組織が作られている上で、個人の目標とこれらが連動していることと上司が部下をコーチングで育成できるスキルがあることを前提条件として、本人が自発的に目標達成に向けて活動できるようになります。

2.目標管理制度を導入するデメリット

一方で目標管理制度のデメリットは、運用面が難しく、組織目標と個人目標の連動、適切な面談による部下の育成がうまく機能しない場合、目標管理制度が形骸化して時間と労力の無駄に終わる可能性が高くなります。

そのため、目標管理制度の導入にあたっては2つの注意点があります。

1点目は、目標があいまいにならないようフォーマットの工夫をするということです。目標管理制度は、設定した目標の達成に向けて上司と部下が協力して取り組み、その過程を通して上司と部下のコミュニケーションを強化し、部下の育成につなげるというところにその目的があります。

しかしながら、その目標設定があいまいであっては、目的地が定まらない旅をするようなものです。
期末に目標達成度の評価をする際にも、上司と部下で達成度の捉え方が違うと、自己評価と上司評価が食い違い、部下のモチベーションを著しく下げる結果になってしまい、目標管理制度を導入したことがかえって逆効果になってしまうことにもなりかねません。

目標管理制度導入時の留意点
  • 「何を」「いつまでに」「どれくらい」「どのような状況に」を記載して、達成ラインが明確になるようにする
  • 目標の難易度を判定して、難易度に応じた評価ができるようにする