算定基礎額は、基本給に役職手当を加算したものにするのが一般的です。基本給だけを算定基礎にすると、一般職と管理職の逆転現象が多く発生する可能性が高いからです。したがって、賞与のプロット分析結果と併せて、算定基礎額が適切かどうかの分析を行うことも必要となります。
また、人事評価の結果が支給金額の格差にどのように反映されているか、算定基礎額との倍率で比較しておきます。
さらに賞与は、半期の業績に対する貢献度を重視して決定されるものですので、そのような支給格差になっているかについても、点検しておきます。格差が少なすぎると、高業績者のモチベーション喚起につながらず、格差が大きすぎると、業績至上の個人主義が強い組織文化になってしまいますので、常にバランスへの配慮が重要です。
賞与支給格差分析の例