すでに人事評価を実施している企業では、人事評価結果のランク別分布状況を確認しておく必要があります。
人事評価結果を上位〇%はA評価、中位〇%はB評価というように相対的に分布させている場合には評価の偏りは発生しませんが、〇点から〇点はA評価、〇点から〇点はB評価というように絶対評価基準で評価を行っている企業では、評価分布の偏りが多く見受けられます。
そこで全社、部門別、階層別などの区分を設定して、評価分布の偏りを確認して、評価制度運用上の問題点を把握します。
偏りがみられた場合の問題点としては、人事評価者の基準の統一化ができていないケースと、人事評価表自体に問題があるケースに大別されますが、その両方であることも多く、人事評価表分析でさらに掘り下げた分析を行います。
評価分布状況分析の例
評価ランク | 合計 | |||||
S | A | B | C | D | ||
管理職 | 0 | 6 | 13 | 2 | 0 | 21 |
比率 | 0% | 29% | 62% | 10% | 0% | 100% |
指導職 | 0 | 7 | 6 | 0 | 1 | 14 |
比率 | 0% | 50% | 43% | 0% | 7% | 100% |
一般職 | 0 | 19 | 35 | 3 | 1 | 58 |
比率 | 0% | 33% | 60% | 5% | 2% | 100% |
合計 | 0 | 32 | 54 | 5 | 2 | 93 |
比率 | 0% | 34% | 58% | 5% | 2% | 100% |