一覧表を作成し、チェックするポイントは大きく次の3つです。
1.基本給のゾーン判定を行う
ゾーン型賃金表で設計すると等級ごとにゾーンの下限と上限が決定します。
移行時の基本給がゾーン内に収まっていると適性であり、下限未達や上限超過の社員が多くいると基本給表のゾーンの設定が不適切であるといえます。
目安として、ゾーンに収まらない社員が1割以下であると適切な基本給設計であるといえます。
下限未達者が多い場合は、昇給額を引き下げるか、下限未達が多く発生しているゾーンの下限を引き下げゾーン内に収まるようにします。
上限超過者が多い場合は、昇給額を引き上げるか、ゾーン超過者が収まるようにゾーンの上限を引き上げます。
2.総年収の増減額を確認する
基本給、諸手当、賞与を足しあげると年収が確認できます。
新制度に移行すると総年収がどのくらい増えるのか、つまりは給与原資がどれくらい増加するのかを確認することができます。
新制度に移行することによる負担が許容できるものであるかを確認します。
3.個人別の増減額の確認
個人別に基本給、諸手当、賞与、年収の増減額が適正であるか確認します。
特に基本給が大きく調整が入る場合は、他の社員とのバランスも確認する必要があります。