Q.賃金体系見直しのポイントを教えてください

賃金体系見直しのポイントを教えてください

賃金体系を見直す際には、会社と社員の立場と2つの視点から考えることがポイントになります。

賃金制度の構築に際しては、会社の立場で考えると、「総額人件費をコントロールできること」が重要な視点になります。一方、社員の立場で考えると、「高い賃金水準」が理想になります。
このように両立することが難しい命題に取り組むことが、賃金制度の設計に他ならないのです。

この両方の視点に合致した賃金制度とは、仕事を中心に据えた賃金体系を構築するということです。ここでいう仕事中心とは、担当している職務、担っている役割、挙げている成果、会社への貢献といったものです。
これらの要素を、諸手当(インセンティブを含む)、基本給、賞与、退職金に割り当てていくことになります。
また、全社員を一律に扱うのではなく、優秀な社員には手厚く、そうでない社員にはそれなりに、とメリハリを付けた体系を作ることが重要です。
これによって、総額人件費コントロールと高い賃金水準の両立を図ることを目指します。

2の視点の考え方