この場合のコーチングの考え方は、以下の3点に要約されます。
1.答えは部下自身が持っている
仕事をする上で部下が壁にぶつかったとき、上司はその解決法がすぐ浮かぶケースが多いと思います。その場合、上司がその解決法を部下にそのまま伝えるのでは、確かにすぐに問題は解決しますが、部下の成長や経験という意味では好ましくありません。部下は答えを持っていますが、それに気付かなかったり、導く方法がわからないだけなのです。上司は部下自身から答えを導かせるような働きかけをすべきです。
2.上司は部下の味方である
上司は部下を評価します。部下にとってそれをネガティブに捉えると部下は上司と一定の距離を置いたり、なかなか本音を出さなくなったりします。コーチングを行うときはできるだけその感覚を排除してやり、部下の存在を認める態度を示す必要があります。上司は自分の味方であると感じることで、信頼関係が醸成され部下は本音を出しやすくなり、問題解決への有機的なコミュニケーションができるようになります。
3.部下の自発的行動を促す
人間は他人から指示されたことよりも、自分で決めたことの方が最後まで責任を持ってやり遂げることが多いですし、どんな方法で取組めば最高の結果が出る のかという最良のプロセスを自ら探索するようになります。即ち、自分の中にある答えを出すということは自分で決めるということですから、自発的に最高のパフォーマンスを求めて行動するようになります。