いかにバランスのとれた人材を育て上げるかが、経営幹部や育成担当者にかかってくるのです。
そのためにも、備わっている、または身につけた能力要件を当人と経営幹部や育成担当者が互いに確認しあう必要があります。
1.バランスのとれたリーダーを育成する
さらに、身につけた能力要件やスキルを検証するための手法として、行動パターンを明らかにする研究があります。代表的なものが「マネジリアルグリッド理論」といい、リーダーシップを発揮するリーダーとそうでないリーダーとでは、行動のパターンに違いがあるのではないかという仮説の基に成立しています。
この理論では、リーダーの行動は、「構造づくり」と「配慮」という二次元で見ることができるということが発見されました。
この2点から、マネジリアルグリッド理論では縦軸に「人間に関する関心」を横軸には「生産(業績)への関心」をとり、各軸9点を満点として、リーダーの行動に対しての関心度を確認する手法です。 行動に対しても、当人と経営幹部や育成担当者が互いに確認することで、備えている能力要件やスキルだけでなく、育成ポイントがより明確になり、弱点を克服することが可能となります。
2.マネジリアルグリッド
参考:篠田泰和 著「管理者養成マニュアル」