叱るとは、辞書を引くと「責め、とがめる」とあります。その他の方法にも、誉める、諭す、アドバイスする、共に考える・・・部下の性格や特徴、状況等を判断しながら使い分けることが、目標達成(部下の行動変革)の近道ではないでしょうか。
確かにその方法の一つである叱る行為の比重は少なくなってきています。本来ならばここはアドバイスや諭すのではなく“叱る”のが最も功を奏すと思われる場面でも叱らない、これは問題です。何故なんでしょうか?考えられる主な理由は以下の通りです。この他にも色々あると思いますが、参考にしてください。
叱れない主な理由 | |
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①叱り方がわからない(自分が叱られたことがない) | 叱ろうと思っているのだが、その効果的方法がわからず叱れない |
②叱る(怒りの感情を伴う)ことは悪いことだと思っている | 悪いことだと思っていると、人間は行動に移せない |
③感情的になるのは大人気ない | 特に日本人はこの傾向が強い。理性的に行うのが良いと思っている |
④部下への無関心・責任のなさ | 自分の子供は叱るが隣の子供は叱らないのと同じ論理 |
⑤叱った後の部下との関係や行動に対する恐れ | 辞めてしまうのではないか、人間関係がまずくなるのではないか 等 |
⑥自分に自信がない | 本当にこれでいいのかと迷ったり思っていたりする |
大切なのは部下の行動変革です。方法はたくさんありますので、それを柔軟に使い分けるということです。そして、この状況では叱ることが最も効果があると思われたときに、それをためらわずに上手く使えるか、ということではないでしょうか。
あなたは、そしてあなたの部下はこのような動機付けを与えられ仕事をしていますか? 参考にしてみてください。